adik rajabrookeの柄物の生地は、主にインドネシアで生産、制作されています。
職人が一枚一枚、心をこめて作ったリアルバティックを使用しています。
バティックとは、マレーシアやインドネシアの伝統的な染色方法のことです。
広義には、バティック柄やバティック生地を使った服のこともバティックと呼ばれますが、adik rajabrookeでは、主にリアルバティックを使ってお洋服をつくっています。
ここでは、そのバティック制作の裏側を紹介します。
今回訪問した時に染めていたののは、1stシーズンの波立涌(なみたてわけ)柄。
和柄をバティックで染めるという、日本xインドネシアのミックスです。
今回はこのチャップと呼ばれる金型も特注で作りました。
さて、ここからバティックが染められていく様子を紹介したいと思います。
1.まずはロウスタンプ。
溶かしたロウを、このオリジナルチャップにつけてスタンプしていきます。
簡単そうに見えて、隙間の無いように、そしてロウが均一になるようにスタンプするのは熟練の技が必要です。
2.染色
染色は染料を調合するところから始まります。
工房ごとに秘伝のカラーレシピをもっていて、その色使いは工房それぞれ違います。
今回は作るのが難しい明るめの黄緑色。
まずは染色時にムラができないように水を浸透させます。
そして色のベースとなる化学薬品を浸透させます。
太陽に当てて、反応をしっかり出してから、
(普通の濃い色の場合は、直射日光には当てないことが多いです)
その上から黄緑の染色。化学反応で色が変わっていきます。
しっかり染色したら、熱々の熱湯で煮て、ロウをはがします。
素手で掴んでますが、普通に熱いです。
今回の生地は、ベースが黄緑で柄は薄黄色の2色生地。
この2色を作る為に、今度は黄色を染色していきます。
ロウを取って白くなった部分に黄色を染めます。
この時にベースの緑も染まるので、この工程を計算して最初の色を調整しなければいけません。
ムラがないか入念にチェック。
しっかり染められたら、水洗いして色を定着させます。
さらに太陽に当てて、しっかり色を出し切ります。
そして直射日光の当たらない、日陰で干したら出来上がり!
大体一枚の生地=1アイテム分くらいなので、これを何枚も繰り返します。
微妙な染料の調合加減や、天候でも色が変わるので、毎回まったく同じ色にはなりません。
乾くまで実際の色がわからないので、作ってみてから全然違う色だった、作りなおし、なんてことも。
人の手で作られているからこそ、完璧はないけど、ぬくもりがある。
そんな側面も楽しんでいただけたら幸いです。
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