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  • 執筆者の写真rajabrooke

取り柄 (とりえ)


ラジャブルックでは、”柄” を大事にしています。


それは個人的にも、暮らしや格好の中で、

アクセントとして柄は必要不可欠だからです。


今まで色んなコンセプトのもと、柄をたくさん製作してきました。

マレーシアでよく目にしていたバティック(染)やイカット(織)をインスピレーションの中心に

染めや織りでは表現できない色数や仕様にいじってみたり、

和柄とマレーシアやインドネシア由来の柄をミックスしてみたり、

様々なアレンジをして色々なものに落とし込んできました。

民族のテキスタイルを大人になって本とかで学んでみたりもしたけれど、

自分がいつも最後に大事にしてるのは結局、色味とか模様としての見た目バランスだったりします。


それはきっと、今の時代だからというのも大いにあるんだろうと思います。

きっと昔は、もっともっと意味が大事だったのでしょう。

日本の和柄もそうだけど、身分的に着てはいけない柄、もしくは着ないといけない柄があったりだとか。


でも現代の私服において、(もちろん私服が許されない方もいますが)

基本的には、自由に誰もが好きな格好ができる。


そんな現代において、どこまで柄に意味が必要なんだろうとか思いながら、

歴史に敬意を持ちつつ、解体・再構築というマルジェラの概念に影響受けつつ、

マレーシアを中心とした染め柄や織り柄を部分的にサンプリングしてデジタルで表現し直して、

布にインクジェットでプリントしてみた事がそもそものラジャブルックの柄の始まりでした。

まるで、音楽において、生音演奏の一部をサンプリングして解体・再構築して、デジタルで再現してるみたいに。


ちなみに、レディースの生地の大半は、インドネシアのチームと今は仕事ができているので

本場バティック手法で製作した染め物が多いです。

別のコラム生地で紹介してるので、お時間あれば是非見てみてください。


有難いことに、ラジャブルックのたまに出現する柄たちを

気に入ってもらえたり、なんの柄なのかと聞いてもらえたりすることもあるので、

ブランドの取り柄でもある”柄”について、柄にもなく綴ってみました。



ガラガラうるせぇ〜

(¯―¯٥)笑




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