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  • 執筆者の写真adik rajabrooke

マレーシアとインドネシアはもともと同じ国?

マレーシアとインドネシアと聞いて、どんなところを思い浮かぶだろう。


南国?ジャングル?


どちらも正しい。


赤道を直上のマレーシアと、直下のインドネシアは、どちらも年中南国でジャングルもあるし、ヤシの木もそこら中に生えています。


もしかして、マレーシアの方が少し都会で、インドネシアはジャングル的なイメージもあるかもしれない。


実はいうと、マレーシアとインドネシアの国同士はとても近くて、文化や言語も似ているのです。


インドネシアとマレーシア(シンガポールも)が位置する半島、諸島は、地図を見てわかるように、海を介して入り組んだ形で隣接しています。



インドネシアの国土は広大な地域(島々)に広がっていて、一部の島はマレーシア、シンガポールとめちゃ近い。

(なんならマレーシアとインドネシアが同居してる島もあります)



かつては、もちろん今のような区切りは無く、色んな島で独自の王国が出来ては消えを繰り返していました。




少しだけ、それぞれの国の歴史をさらっと紹介します。


マレーシア、インドネシア、と呼ばれる国が出来たのは、実をいうとかなり最近なのです。



■マレーシアの成り立ちと発展


マレーシアの前進となった王国は、現在のインドネシア地域のある島の王子が、別の島の王国に追い詰められて、マレー半島に逃げて建国したのです。


(ちなみにそれまではインドネシアの島々でたくさんの王国が生まれては消えてました)



もともとインドネシア領域出身の王子が建国した国が、マレーシアの前進なのだから、

もはやルーツは親戚同士といっても過言でありません。




その王子が逃げたマレー半島は、実は当時大当たりの立地でした。


というのも、当時は大航海時代。


ヨーロッパとアジア間の貿易が盛んでした。


ちょうどインドと中国の間だったマレー半島は、その中継地点として重宝されて栄えました。


そしてその過程でインド辺りからアラブ商人とイスラム教がやってきたり、中国から華人や中国文化がやってきたり。


その交流が、今日の多民族国家で多文化なマレーシアが出来上がった背景とも言えます。



この時貿易で使われていた言語がマレー語で、マレーシアとインドネシア語のルーツとなったそうです。



■列強の植民地時代


ただ残念ながら、良い時代は長く続きませんでした。


ポルトガルがやってきて植民地化されたたのを皮切りに、色んな国からたらい回しで支配され続けます。


ポルトガル、オランダ、イギリス。


マレーシアはイギリス、インドネシアはオランダの統治時代が一番長く、それは300年以上も続いたのでした。




■第二次世界大戦後の独立



最終的には、イギリスやオランダが世界大戦で自国が忙しくなって植民地が手薄になる中、当時ノリノリだった日本がマレーシアとインドネシアを侵略していきました。


そして一時期は日本が両国を統治していました。


ただご存知の通り、日本は戦争負け、世界大戦も終わりました。



今まで長い間もイギリスやオランダに統治され続け、その後来た日本もついに撤退。


そこから他の国に統治されるのはもう嫌だ、自分達の国つくるわ!


と頑張って、(色々内輪もめも経て)日本に危うく一つの国に統一されそうだった地域が、最終的に3つの国として独立しました。



それが、現在のインドネシアとマレーシア、シンガポールです。



つまりどの国も、戦後の、比較的最近にできた国々なのです。




・・これがざっくりした(主に)マレーシアとインドネシアの歴史です。






時代の流れとともに独立した、マレーシアとインドネシア。



今となってはそれぞれのアイデンティティは違えど、ルーツも、文化も近い。



今でも建国記念日=独立記念日として、

国民としてのアイデンティティを再確認し、盛大にお祝いします。



南国独特の「なんくるないさー」感を持ちつつも、独立を勝ち取ったプライドを持ち、明日への希望と野心は忘れない。




そんなバランスこそが、南国の心地よいゆったり感と、ポジティブなエネルギーを作っている要因なのかもしれません。




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